データ
- 名称
- 地蔵菩薩立像(正念寺)
- 指定等区分
- 市重要文化財
- 指定年月日
- 昭和55年3月18日
- 種別
- 彫刻
- 所在地
- 寿中1-28-7
- 所有者
- 正念寺
- 時代区分
- 江戸時代
- 付加事項
所属カテゴリ
- テーマ
- 松本城とその時代
- 地域
- 松本東部
- 分野
- 彫刻
地図
解説
知的な雰囲気を醸し出す面相
この像は、彈誓(たんせい)五世念来寺六世の空幻明阿(みょうあ)上人の作です。像高159㎝、桧(ひのき)材・寄木(よせぎ)造・玉眼嵌入・白毫(びゃくごう)水晶製。肉身部金泥彩、衲衣(のうえ)彩色。左手に錫杖(しゃくじょう)を持ち右手に宝珠(ほうじゅ)を持つ延命地蔵の姿をしています。明阿は仏像の大作が得意であるといわれますが、これは二世但唱作の五智大仏、三世長音の丈六仏、四世空誉の大勢至菩薩などの流れを継承しているからにほかなりません。
正念寺のこの延命地蔵菩薩立像の面相は、鼻梁の根元から思いきり長く優婉な弧を刻む眉、細い鼻梁に対して求心的な目鼻立ちなど、空誉から受け継いだ知的な雰囲気は、西善寺の延命地蔵菩薩半跏像の大仏の面相と共通しています。
木食寺院の正念寺はいわゆる仏餉(ぶっしょう)寺で、藩より鐘の音の聞こえる範囲の托鉢(たくはつ)を許され、それによって寺を維持しました。檀家は持たず、地域に奉仕し、喜捨によって寺が存続しましたから、それだけに地域の人々との結びつきが深く、その信頼を維持してゆくために木食戒、作仏の修業も厳しいものでした。


