データ
- 名称
- 下神遺跡熊坂10号住居址出土品
- 指定等区分
- 市重要文化財
- 指定年月日
- 昭和63年3月17日
- 種別
- 考古資料
- 所在地
- 中山3738-1
- 所有者
- 松本市(考古博物館)
- 時代区分
- 奈良時代
- 付加事項
所属カテゴリ
- テーマ
- 松本城ができるまで
- 地域
- 松本西部
- 分野
- 考古資料
地図
解説
都との交流を示す薬壷
奈良三彩や唐三彩陶器の多くは都を中心とした文化の中心地で使用されたもので、遠く信濃のくにには及ばないと思われていましたが、この神林に立派な三彩小壷が出土して、今までのひなびた里とのイメージを一変させました。
昭和58年5月から9月にかけて行なわれた発掘調査は、県営ほ場整備事業に先立つ調査でしたが、その後の長野自動車道の発掘調査結果も含めてみると、下神遺跡は、大量の墨書(ぼくしょ)土器をもった平安時代の大きな集落であったことが判明しました。
奈良三彩小壷は6.6m×7.0mの調査地区内では二番目の大きさの家から出土しました。小壷は口径3.6㎝、底径4.2cm、高さ3.7cmで、外面には褐・緑・白の3色の釉(うわぐすり)がかかり、内面はうすい黄灰色をしています。胎土は軟質で薄茶色であり、一部が欠けています。底部は歪みがあり、坐りが悪いです。
三彩小壷は薬壷として珍重されたものと思われ、当時の生活・文化の中心地から権力の象徴としてこの地にもたらされたものと思われます。


