データ
- 名称
- 桜ヶ丘古墳出土品(金銅製天冠は除く)
- 指定等区分
- 市重要文化財
- 指定年月日
- 昭和63年3月17日
- 種別
- 考古資料
- 所在地
- 中山3738-1
- 所有者
- 松本市(考古博物館)
- 時代区分
- 古墳時代
- 付加事項
所属カテゴリ
- テーマ
- 松本城ができるまで
- 地域
- 松本北部
- 分野
- 考古資料
地図
解説
甲冑を身にまとった地方豪族の副葬品
桜ヶ丘古墳からは、県宝に指定された天冠以外に、武具・鉄製武器・装身具等が出土しています。これらは竪穴式石室に一括で副葬されていたもので、その出土状況は不明ですが、古墳の年代や被葬者の性格を考えるうえで、貴重な手がかりとなっています。
武具は三角板革綴衝角付胄(さんかくいたかわとじしょうかくつきかぶと)・革綴頸甲(かわとじあかべよろい)・長方板革綴短甲(ちょうほういたかわとじたんこう)からなる甲胄(かっちゅう)一式が出土しています。武器は剣5、直刀1、矛(ほこ)1本があるほか、長頸鏃(ちょうけいぞく 弓矢の矢尻)の破片が見つかっています。
装身具は瑪瑙(めのう)製勾玉(まがたま)1、ガラス製臼玉9(濃紺色)、ガラス製小玉35(淡青色33、黄色2)、滑石製臼玉5個が採集されています。また、黒漆塗りの竹製竪櫛(たてぐし)が天冠に付着していました。
古墳の築造年代については、革綴型式の甲胄は古墳時代中期前半にさかのぼりますが、鉄鏃や天冠は中期後半以降に位置づけられることから、5世紀後半と推定されています。また、武具・武器を中心とした副葬品の組成は、この地域の豪族であった被葬者が、武人的な性格を兼ね備えていたことを示すものです。


