データ
- 名称
- 三間沢川左岸遺跡出土銅印
- 指定等区分
- 市重要文化財
- 指定年月日
- 平成7年4月28日
- 種別
- 考古資料
- 所在地
- 中山3738-1
- 所有者
- 松本市(考古博物館)
- 時代区分
- 古墳時代
- 付加事項
所属カテゴリ
- テーマ
- 松本城ができるまで
- 地域
- 松本東部
- 分野
- 考古資料
地図
解説
荘園経営で使用したものか「長良私印」
三間沢川(みまざわがわ)左岸遺跡は臨空工業団地造成にあたって昭和62・63年と発掘調査が行なわれました。その結果、竪穴住居跡が130棟、堀立柱建物跡が10棟、溝跡が5本などが検出され、出土遺物は土師器(はじき)・須恵器(すえき)・灰釉陶器(かいゆうとうき)・緑釉陶器(りょくゆうとうき)のほか銅印・銅鋺(どうわん)・八稜鏡・鉄器などのほか、200点を超す墨書土器(ぼくしょどき)などがあり、これらからみると、9世紀中頃から10世紀末頃までのほぼ150年にわたる、計画的に開発された荘園の一部とみられます。
銅印は9世紀後半の家より単独出土しました。印の大きさは3.3cm×3.2cm、高さ2.8cmで、重量は52.15g、印文は2行に「長良」「私印」と楷書風の文字で書かれ、印面には朱が残っていました。鈕(ちゅう)は莟鈕有孔(かんちゅうゆうこう)で印上面には惣型の合わせ目の細い線が縦に残っています。
私印は奈良時代後半から使用されたといわれ、その用途・機能は自己の権利、所有の表示、護符的な意味、封印、職務を確認するための証印などです。「長良」は藤原長良が実在しますが、本遺跡との関わりは不明です。




