データ
- 名称
- 南栗遺跡出土銅鋺
- 指定等区分
- 市重要文化財
- 指定年月日
- 平成7年4月28日
- 種別
- 考古資料
- 所在地
- 中山3738-1
- 所有者
- 松本市(考古博物館)
- 時代区分
- 奈良時代
- 付加事項
所属カテゴリ
- テーマ
- 松本城ができるまで
- 地域
- 松本西部
- 分野
- 考古資料
地図
解説
銅鋺(どうわん)に祈りをこめて
古代から中世にかけての集落
島立の南栗遺跡は栗林神社の北側一帯にあり、発掘調査が昭和58年11月から12月までの間、県営ほ場整備事業に先立っておこなわれ、奈良時代から室町時代にいたる住居址や建物址などの遺構が発見されました。
銅鋺(どうわん)の出た家は第6号住居址で、大きさは約7.3m×7.5mの方形で、西壁にカマドがあり、煙道が続いています。この家にかかわる遺物は須恵器(すえき)の坏(つき)・高坏(たかつき)・蓋坏(ふたつき)などで、ほかには土師器(はじき)の坏・甕(かめ)などがありました。これらの遺物からこの家は奈良時代のものとみなされています。
銅鋺は調査終了間際に発見されました。家の貼り床の下、深さ15㎝あまりの穴の中に口縁部を上にむけて埋められていました。銅鋺の口径は13.7㎝、高さ5.5㎝の丸底の、やや深目の鋺で、蓋はありません。器壁はろくろにより1.5㎜あまりと薄く調整されていますが、口縁部では3㎜と厚くなって内側に傾斜しています。器の外面には細い2本単位の沈線2組づつが、口縁部・胴部・底部にめぐり、底部中心には鋳造時の湯口の切りはなし部分がわずかに盛り上がり、ここにも2本の沈線がめぐっています。
銅鋺は仏具として使われる場合が多く、県内の出土品でこのような完形のものは珍しいです。




