データ
- 名称
- 西善寺名号刻字額
- 指定等区分
- 市重要文化財
- 指定年月日
- 平成7年4月28日
- 種別
- 書跡・典籍
- 所在地
- 和田境1317
- 所有者
- 西善寺
- 時代区分
- 江戸時代
- 付加事項
所属カテゴリ
- テーマ
- 松本城とその時代
- 地域
- 松本西部
- 分野
- 古文書・書跡・典籍
地図
解説
暢達の書体に城主としての風格が漂う
この名号刻字額は、西善寺の他の什物(じゅうもつ)と同じく廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の際、念来(ねんらい)寺から移されたものの一つです。
額は松本水野家第4代水野出羽守忠周(ただちか 1673~1688)が自ら筆をとり、正徳5年(1715)に念来寺へ寄附したものと伝えられます。刻字「南無阿弥陀仏」は金箔、下地は漆塗りです。裏面には「正徳五乙 未年五月旦 當城主水野出羽守忠周御筆 當寺江 寄付之」の墨書銘があります。書風は和様の一種ですが、お家流の癖がなく鷹楊で、暢達(ちょうたつ)の書体にも城主としての風格が漂っています。水野忠周は学芸的色彩が強い城主で、念仏唱和にも熱心であり、書や絵画を愛し、神社や仏閣へ建造物や什物を寄附することに意を用いるなど、歴代水野家の城主の中では異彩を放った人物であったといいます。
この刻字額は松本藩が断行した廃仏毀釈に関連する現存資料として貴重であることはもとより、松本城の歴代城主の人となりを考察するうえでも欠くことのできないものです。

