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市指定等文化財

中山古墳群

なかやまこふんぐん

  • 復元された中山15号墳
  • 復元された中山15号墳
  • 小丸山古墳全景

データ

名称
中山古墳群
指定等区分
市特別史跡
指定年月日
昭和42年2月1日
種別
遺跡
所在地
中山地区一帯
所有者
個人ほか
時代区分
古墳時代
付加事項
  

所属カテゴリ

テーマ
松本城ができるまで
地域
松本東部
分野
史跡

地図

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解説

松本平有数の古墳群

  旧中山村村内に所在する古墳すべてを中山古墳群としています。昭和15年(1940)に戦前の長野県史跡に指定されたときのなごりで、狭義にとる場合は、霊園・公園となっている丘陵南麓斜面の鍬形原(くわがたはら)・蟹堀(かにほり)・西越(にしこせ)地籍と、隣接している坪の内・向畑地籍にある群集墳を指します。

  古墳の築造は5世紀代に始まり、6世紀後半から7世紀にかけてさかんに築かれ、8世紀に入っても利用されていました。その数は明治初年にあって80余基といわれています。ほとんどは規模の小さな円墳で、5世紀に造られた古墳の内部は石室がなく、粘土床上に木棺を直葬したと考えられていますが、6世紀以降のものは、追葬可能な横穴式石室に変わっています。

  副葬品は武器・馬具・装身具・土器で、武器の中には円頭・頭椎柄頭(かぶつちつかがしら)や倒卵形鐔(とうらんけいつば)を具えた金銅製の大刀が必ずといってよいほどに入っています。馬具は轡(くつわ)・鞍・鐙(あぶみ)など騎乗のために必須の用具が大部分で、特に轡の数が多いです。装身具は勾玉(まがたま)・管玉(くだたま)・切子玉・丸玉・小玉と金環があります。土器は喪葬用の須恵器(すえき)がほとんどです。例外的ですが、鏡を出土している古墳もあります。

  中山霊園内で保存されている15号古墳はマウンド(盛土)の裾を石垣上に組み上げた方墳で、一辺の長さ20m、墳高も5m等と大きいものです。正面性がきまっていて前庭部は丁寧に作られています。マウンドは固く盛られていますが横穴式石室の構築は粗雑で、裏込めの施設などはまったくありませんでした。早くから開口していたために副葬品の内容はわかりませんが、辛うじて残っていた土器の破片から築造年代は7世紀後半と推測されています。すでに律令時代で戸籍も編まれていたこの時代に、規模の大きい古墳が築かれていることは、当時のこの地域の様子を考える上で大変興味深いことです。

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