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市指定等文化財

元寺場跡

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データ

名称
元寺場跡
指定等区分
市特別史跡
指定年月日
平成24年3月26日
種別
遺跡
所在地
波田水沢国有林237-ほ、へ、と、ち
所有者
国(林野庁中部森林管理局  中信森林管理署)」
時代区分
平安時代、室町時代後半~戦国時代
付加事項

所属カテゴリ

テーマ
松本城ができるまで
地域
波田地区
分野
史跡

地図

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解説

若澤寺の前身、山岳信仰の遺構

  元寺場は、白山山頂(1372m)から少し下った標高1250m付近にあります。若澤寺の前身と伝えられ、人工的に切り開かれた平場には堂跡の礎石が残り、神仏一体で信仰された時代に、山岳信仰のためにつくられた山岳寺院跡と推測されます。
  元寺場は、大きく4つの平場から成り立ち、若澤寺から続いていると思われる参道が、白山方面へと延びています。遺跡の中核部と考えられる平場1には、柱間5間×5間の礎石が整然と配置された基壇があり、五間堂と呼ばれる地方における密教寺院の本堂の形式に該当するものと考えられます。また、東側の礎石がない部分は外陣、中央の礎石がない2間×3間の部分は内陣と推定されます。
  この北側にもう一つ基壇がありますが、礎石は確認されていません。この基壇の西側の倒木の根元から、鎌倉時代の古瀬戸瓶子と四耳壷(松本市重要文化財)が出土しています。また、平場1の北側にある平場4、及び南側にある平場2では建物の跡は確認されていませんが、その下の平場3では4間×5間の礎石建物跡が確認されています。

  平成11年度から3カ年にわたり試掘調査が行われ、少なくとも平安時代と室町時代後半から戦国時代に一定期間人が常駐し、利用されていたことが確認されています。出土遺物は、9世紀後半の土器が確認されていますが、出土量は少なく、寺院に関わる灯明皿や硯は11世紀前後のものです。伝承では室町時代の長禄2年(1458)には、すでに若澤寺に下った、とされていましたが、それ以後も何らかの利用があったと考えられます。
  大きく4つの平場から構成される東西約75m、南北約140mの大規模な伽藍が、15世紀なかごろに白山の下に完成しました。基壇上の礎石立ちの建物は、江戸時代の記録に見える「峯白山権現堂」である可能性が高く、白山信仰などこの地の古代から中世にかけての山岳信仰を知る遺構として貴重です。

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